ごめんね。私、名前も知らないおじさんと……
昔の私は人見知りで、一人ぼっちでいることが多かった。
習い事も続かない、同年代の女の子と遊んでも
なぜか面白く感じなかった。
周りの子はみんな楽しそうなのに……
自分には何もない。
夢中になれるものが何もなかった。
そんな時、バスケが大好きな隼人くんと出会う。
一緒にバスケをするようになって
隼人くんの試合を応援している時の自分が
とても夢中になっていることに気がつく。
何もなかった自分に夢中になれることを
与えてくれた隼人くん。
隼人くんを応援することは私の生き甲斐だった。
進学して私はバスケ部のマネージャーになった。
そこは全国でもトップクラスの実力を持つバスケ部で
隼人くんは入部以来一度も試合に出られなかった。
進路のために引退を迫られる時期。
次の試合に出られなければバスケを辞めると告げられる。
私は、なんとかしようと顧問の先生に掛け合うことを決意する。
■フルカラー序章+本編148ページ
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